3カ年計画での取組
本NPOは小田川流域の活性化を図るために3カ年計画で取り組みます。
一年目(平成23年度):先進地へ昇華するための準備の年
林野庁の「森林づくり国民運動推進事業」を活用し学識経験者の指導の下、今後の小田川流域の活性化を具現化するための方向性を導出します。
具体的には京都大学岡田教授と愛媛大学末田教授を招聘し、今後の小田川流域の方向性及びあるべき姿について示唆を得ます。特に小田川流域にふんだんにある間伐材を活用しつつ、少額な投資で稼働する小型バイオマス発電の設置と稼働に向けた実現可能性を協議します。
この小型バイオマス発電の特長は少額な投資で設置・稼働しつつも、焼却により得られる電力を売却し、この収入から間伐作業者等の賃金の捻出を目指すという先進的なエコサイクルの開発を目指すものです。
二年目(平成24年度):小型バイオマス発電機の実証実験実施
小型バイオマス発電機の設置と実証実験に向けた本活的な活動を目指します。林野庁を中心に関係省庁からの支援を想定し、日本全国の山間部で大きな問題となっている間伐材が抱える課題解決に向けた実証実験を実施します。そのためにも地域外の大企業に頼ることがない地域の小規模事業者だけで容易に設置できメンテナンスも可能な発電システムの開発を目指すことを想定しています。
三年目(平成25年度):全国普及に向けた教育活動の実施
小型バイオマス発電機の2号機の開発に着手します。1号機の実証実験の結果を踏まえ改良させた2号機を開発し、他地域への波及を目指します。
また町内の未使用施設を拠点に小型バイオマス発電システムキットの開発ノウハウをもとに、流域の活性化や間伐材問題を抱えている方々へ教育活動を行い、全国の間伐材問題の解決を図る活動への着手を考えています。