「凧りくフォント」について
大森陸雄 riku@ikazaki.ne.jp(更新日:令和6年5月1日)
http://www.ikazaki.ne.jp/riku/tr-font/
凧りくフォントの活用事例
■2023年町内小学校6年生「凧文字書き教室」「天神小学校」
■年11月19日(日)さて今日は発表の出来る日です。自分書いた凧文字を持って父兄や関係者の前で文字の選択意味等を述べました。 |
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■ 凧文字フォント概要 ■ | ※このフォントが最大に威力を発揮出来るのは、大きく書いて遠くから見る、従いまして1メートル以上 なかなかパソコンの中では良さがわかりづらくて、出来るならばプロジェクターなどで大きくして見て頂き ますと、良さが分かって頂けるものと思います。 |
WORDでの使い方説明(赤い塗に黒の輪郭線を作ってみる) | |
<平成28年1月記> | ほしくて欲しくてたまりませんでした。輪郭線がword2010よりメニューの中で線種・線幅を任意に 変えて適用(書く)事が出来るようになりました。 これで凧の文字としての効果は十倍の力が出ます。 ほぼ本物の凧に書くように出来上がります。 勿論、本当に凧に手書きしたものと比べる事は出来ません、とりあえず書きたい人のツールとして便利 良く使って頂ければ良いなーと希望します。 |
■ A の 形 ■ |
1、不通に開いて文字を書く。(フォントの色を赤に選択する) (大きいほうが良い下向き▼では72ポイントまでなので手書きで数字を入れる220とか自由) 2、もちろんフォントは「凧りく」と言う名前のフォント名を指定しなければいけない。 3、書いた文字をドラッグ選択しておいて、メニューのホーム>フォント(右の小さな四角い斜め 下の矢印ボックス)>ダイアログボックスが開くので下の方の「文字の効果」と言うボタンを クリックしてまたダイアログボックス開きそこで、輪郭線の幅スタイル色(黒)を選択。 〇各設定が終われば>閉じる>OKで戻る ※この輪郭線は試したWORD2010では出来る。古いバージョンでは出来ないのもある。 |
■ B の 形 ■ |
白凧の画像ひな形の上に文字を置いて本物の凧のように ※凧文字フォントは A4 内で表示するくらいの大きさだと威力はわからない。(正確には言えない) 50センチ × 50センチ 以上くらいに書き写してそれを遠くに話すと素晴らしさがわかる。 |
■ 歴 史 ■ | 2015年8月6日(木) ●愛媛県喜多郡内子町(旧五十崎地区)で伝統的に行われてい「大凧合戦」と言う祭りがある。 凧には生まれた子供さんの名前を書いて空高く揚げて将来の出世を願った。 文字は両親や家族または凧の文字に手心のある人達が書いて祝った。 ●昔はその書く塗料も広さが畳2枚分とか4枚分とかになると費用が高くつく事になる。 そこで考えられたのは出来るだけ塗料の塗面を少なくすると言うアイデアであり それには文字の形などを工夫する必要があった。 ●そういった中で確率されたのが五十崎独特の凧文字である。 こう言う地元で考えた文字意匠などは、地域文字としてのはっきりした区分けがある、 五十崎の凧文字はある番組の調べによると全国の地域文字の中でも使う文字の数が圧倒的に多いと言う。 <余談:地域文字とよく似た意味で地方にしか無い文字に「方言字」と言う字も存在する。> それもそのはずで看板の様に数十文字とかの数ではなくて、人名を書き出世を祝う歴史であります。と言 う事ですので、かなりの数を必要とする事は容易にわかると思います。 ●しかし、凧文字の塗(ぬり)面を少なくする、デザインはなかなか難しく、修正に修正を繰り返して完成 しなければいけない。 (昔:ノートの大きさくらいで作業するのであれば、書く方法もあまり考えなかったと思われるが これが1メートル×2メートルとなると大変難しく、そこで昔の人達は身近にある「もみ殻」を全面 に撒いてそれを少しずつ動かして形を整えた、と言う素晴らしいアイデアで書いた人もあったようだ) ●熟練すれば良いのだが、数年間で家族の出生祝いも終わると言う事でなかなかベテランは出来にくい。 ●そこで、デジタルフォント化すると、色々な形で使えるのではないかと考えて手掛けました。 ●手掛けたと言ったのは2015年8月6日、現在に於いて完成とは言えない状態である為。 一文字々に細かな修正が必要なので完成までコンスタントに時間をこなしても数年とかの時間 がかかりそうだ。 |
■ 五十崎(いかざき)凧の特徴 ■ |
●この凧文字は、各家庭で自由に作っていたものでこれが凧文字と決めつけるものではない あるとすれば、塗料節約するために考えられたのは文字の線を黒くして塗るのではなく、文字線以外 の空いている部分に色を塗りしかも塗る面は出来るだけ狭くする。 ●長い年月かけて試行錯誤しながら次第に現在五十崎の凧文字風なものが出来上がった。 その特徴は、まず白抜き文字と言うのがあるが、それとも近いけれど違うのはバックの塗面が切れ々 であると言う事だ。切れた所は想像にまかせると言うユニークなものです。 ●あとはデザインになるが(特に輪郭線)これは基本は毛筆を参考にした形の変形です。 完全に創作文字であるのですが、文字の歴史繙いてみると千社札や籠文字などのような文字 が存在する。(他にもあり、竹(プラスチック)の物差しには今でも創作に便利の良い溝が定番と してありますね) ●塗(ぬり)面の色で赤が多いのは自然風景の中ではよく目立つ色だから・・・のようだ 五十崎伝統のもう一つの特徴は、川を挟んでの2地区での喧嘩凧なので相手をはっきり区別 するために赤と青(緑)系の塗りが多い。 ●※輪郭を際立たせる工夫がある。それは輪郭線に沿って黒い線を入れている事。 正直これが無いとさまにならない。(凧の文字を際立たせる事が出来る) |
■ 工夫のポイント(良し悪しは背中合わせ) ■ |
●特徴の1つで「塗面を小さくする」これは自分の想像するデザインを崩さざるを得ない場合が多い。 【これは反対に文字の線が大きくなると言う事でもあり遠くに離れても分かりやすい線となる】 注意する点は塗面を小さくしすぎると不明瞭になるのでそのバランスの良さがポイント 細かく言えば離れる距離によって塗面は変えた方がベストではある。 五十崎大凧合戦に使われる糸の長さその距離は数十メートルから100メートル以内くらい が多いので、大体塗面も決まってくる。 ●また1つの特徴で文字線のはみだしを少し省いて書かない。これも思うデザインから外れやすい。 【これは非常に素晴らしいアイディアであり書かない部分は想像に任せると言うユニークな考え方】 注意したいのは切れる最後の少しの線の方向やゆがみでかなり違う形に想像されてしまう。 最初の打ち込みとか最後の止めはねや、途中のはみだしなどは見る人が見た経験に見えると言う事を意識する。 したがってはみだしの部分も実際に書いて確かめておくと、見た人々により正確に伝わる。 ●この特徴を続けたのは多くの文字を見て比較する事で、まだ気づかない特徴があるのではないかと思います。 |
■ 単純な難しさ ■ |
特徴を出すために難しい文字は「ひらがな」「カタカナ」「記号」「ローマ字」「数字」 上のような線の少ない文字は作りにくい。 |
■ 複 合(この事で一工夫出来る) ■ |
●凧には1文字あり3文字あり、人のお名前だったり会社名だったりと様々であるが6文字くらいまで を多く見かける。 ●【ここで単純な文字は高さ小さくして巾だけ揃えて、塗面を全体に同じバランスにする事が出来る】 複数文字だとこう言ったアイデアで塗面多すぎを解決したりする。 |
■ 格好が良くなる文字がある ■ |
線が多い漢字などは凧文字は威力を発揮する。 一文字だけでもすごく格好の取りやすい文字と言うのがある。(もし題材自由だと良い文字が選べる) |
★当然この五十崎の凧の文字歴史には、職人肌の人も居るわけでずっと見てきた所、次第に体に入った 形に自分の好みが合わさったものになって行くように思います。 平成28年1月の時点でも荒仕上げで約3600文字あります。 仕上げをしながら、自分んの理想像の文字にして行くように作業して行きます。 少しずつ配布をしております。(営利目的外) 荒仕上げの文字です。使って頂いて仕上げしたい文字はご要望に応じて時間の許す限り仕上げてさせて 頂きます。 |
注意:パワーポイントで輪郭線ツールが出ない場合、ワードで作成しておいてコピーしパワーポイントに貼り付けて下さい
もしも、記号等で出しにくい(表示)キャラクタや文字などありましたら「手作業」で出してみて下さい。
下の画像は大きく作ってあります。右クリックで画像コピーしてペイントソフトなどで表示して下さい。